USI/O 4CH K型熱電対温度計キット

近日販売開始予定

目次

特徴

  • RP2040を搭載したArduinoでプログラミング可能な、K型熱電対温度計キット
  • K型熱電対変換ICにMAX31855Kを4個搭載
  • 4チャンネルの温度測定が可能
  • USBで温度測定が可能
  • 測定温度分解能0.5℃
  • K型熱電対用ミニチュアコネクターまたは端子台を実装可能な基板レイアウト
  • USBシリアルで、4点の温度をCSV出力
  • ファームウェアはArduinoでソースコード公開、自由に拡張可能
  • オプションコネクタでUART,I2C制御可能(※コネクタ実装とソフトウェアの改造が必要です)

注意:本キットにはK型熱電対コネクタと、K型熱電対プローブは付属しません。

準備

部品・材料の確認

キット同梱品の確認

以下の部品がある事を確認してください。

  • 基板1枚
  • ゴム足4個

別途必要な部品

下記部品は本キットに同梱していません。別途購入してください。

組み立てに必要な工具・材料

熱電対コネクタの実装に必要な道具と材料です。

  • はんだごて
  • はんだ

組み立て

組み立て

はんだごてとはんだを使用して、TC1,TC2,TC3,TC4へ熱電対用ミニチュアコネクターを実装します。

熱電対用ミニチュアコネクタは、プラスチック製のコネクタ本体と、コの字型の止め金具の2点で構成されています。はんだ付けする際は、止め金具とコネクタ本体を基板に押さえつけて、基板からコネクタ本体がうかないようにしてはんだ付けします。

PCC-SMP-Kコネクタは、コネクタ本体と止め金具の2点
コネクタ本体が基板から浮かないようにしっかり押さえて止め金具からはんだ付け

最後に、基板の裏面にゴム足を貼り付けます。

下写真の組み立て例では、ゴム足の代わりに六角スペーサーを足として使用しています。M3ネジに適合するスペーサーをご利用下さい。

組み立て例
組み立て例
ケース

ケースは販売していませんが、3Dデータをダウンロードにて配布しています。3Dプリンタで印刷してご使用下さい。印刷例はPLAにて出力しています。

測定

Arduino IDEを使って温度を測定

Arduino IDE2.xを起動する。

基板とPCをUSB Type-Cケーブルで接続する。

メニューのTool⇒Portから本基板のポートを選択する。

メニューのTool⇒Serial Plotterを実行する。

通信速度は設定不要です。(どの速度にしても動作します)

ArduinoIDEのSerial Plotter

プログラム書き込み

Arduino IDEでプログラム書き込み

ダウンロードからソースコードをダウンロードして展開する。

Arduinoフォルダの中に、temp4ch/temp4ch.inoが入るように配置します。

次にArduino IDE2.xを起動し、メニューからFile⇒Openを選択肢、temp4ch.inoを開く。

BoardはEarle F. Philhower, III版を使用します。
https://github.com/earlephilhower/arduino-pico

追加のボードマネージャに、下記URLを追加します。
メニュー File ⇒ Preferences… ⇒ Additional boards manager URLs

https://github.com/earlephilhower/arduino-pico/releases/download/global/package_rp2040_index.json


ボードマネージャで、Raspberry Pi Pico/RP2040/RP3250 by Earle F. Philhower,IIIをINSTALLします。
メニュー Tools ⇒ Board ⇒ Boards manager ⇒ Raspberry Pi Pico/RP2040/RP3250 INSTALL


ボードを指定します。
メニュー Tools ⇒ Board : Raspberry Pi RP2040 Boards ⇒ Raspberry Pi Pico

基板をUSBケーブルでPCと接続する。

メニュー Tools ⇒ Port ⇒ 本基板のCOMポートを選択する。

メニュー Sketch ⇒ Uploadを実行すると、基板にソフトウェアが書き込まれます。

ブートローダでプログラム書き込み

ダウンロードからバイナリファイルをダウンロードして展開する。

展開すると、temp4ch.ino.ver001.uf2 が入っています。

USBケーブルを本基板から外します。

J1をショートしながら、USBケーブルを接続し、PCが基板をUSBドライブとして認識したら、J1ショートを外します。

認識したドライブに、先ほどのuf2ファイルをコピーします。

以上でプログラムの書き込みは終了です。

J1をショートして使用する場合は、J1にピンヘッダの実装をおすすめします。

メニュー Sketch ⇒ Uploadを実行すると、基板にソフトウェアが書き込まれます。

写真

基板表面
基板裏面

ダウンロード

概要 バージョン リリース日リンク
回路図rev3b2025/6/26temp4ch_sch_rev3b.pdf
基板外形図rev3b2025/6/26temp4ch_dimension_rev3b.pdf
ソースコードver0012025/6/26temp4ch_src_v001.zip
バイナリver0012025/6/26temp4ch.ino.ver001.uf2.zip
ケースrev12025/-/-temp4ch_case_for_FR0406-01-03_rev1.zip
保証書第1版2025/6/26USI/O 4CH K型熱電対温度計キット保証書

仕様

品名4チャンネルK型熱電対温度計キット
熱電対接続K型熱電対用ミニチュアコネクタまたは端子台実装可能
注意:熱電対用コネクタ、端子台は付属しません
温度変換ICMAX31855K
温度測定分解能0.5℃
マイコンRP2040
接続USB Type-C
PCと接続すると、シリアルポートとして認識され、4チャンネルの温度がCSV形式でPCへ送信されます。
開発環境Arduino IDE 2.x
オプションコネクタGrove(UART)未実装
Grove(I2C)未実装
XH(UART)未実装
基板外形133m(W) x 53mm(H)

FAQ

Q & A
デバイスドライバーのインストールは必用ですか?

(基本的には)不要です。USB CDCに対応しています。Windows10,Windows11の場合はOSのデバイスドライバで動作します。

保証はどうなっていますか?

購入から1年間を保証期間としています。
購入日がわかる資料(購入時のメール又は履歴のPDF等のデータ)と本体、不具合内容を弊社まで送って下さい。
※購入日がわかるデータが無い場合は保証対象外です。
1年間限定保証はこちら

動かない時

1.基板をUSBでPCに接続した時、LED(D8)が3回点滅後、点灯継続するか?(出荷時プログラム動作)

⇒LEDが点滅しない時。別のUSBポートを試す

LEDが点滅しない時。USB HUBを使用している場合は、USB HUBを使用しない

LEDが点滅しない時。PCに別のUSB機器を接続して、PCのUSBポートが動作する事を確認する

LEDが点滅後点灯しない時。LEDの点滅と点灯はプログラムで制御しています。お客様がプログラムを変更した場合は、点滅や点灯は書き込んだプログラムにそって制御されます。

⇒PCががUSBデバイスとして認識しているが、LED点滅しない場合は、プログラムが動作していない可能性があります。Arduinoでプログラム書き込みを参照して、プログラム書き込みを試してみて下さい。

Arduinoでプログラム書き込みがうまくいかない場合は、ブートローダーでプログラム書き込みを試して下さい。

PCがUSBデバイスとして認識していない場合は、本体の故障の可能性があります。弊社までご連絡ください。